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「議会事務局の現状と未来図」
前回勉強会で川上さんから議会事務局の広域連携化を早稲田マニフェスト研究会の一つのテーマとして考えているという報告があった。犬山市議会から議会事務局長の人事評価は副市長が行うことがわかり、大変違和感を感じた報告をすると、岩倉市議会から岩倉では議長が事務局長の人事評価をするという報告があり市によって議会事務局長の人事評価者に違いがあることがわかった。もし議会が独立した機関であるならば、議会事務局職員の人事評価のみならず採用や昇進やその他諸々に関し議長が決することになるはずであるが慣習上それがなされていない。
議会と行政が車の両輪であるという謳い文句通りに機能させていくべきと信ずれば、事務局も当然ながら独立させていかねばならないだろう。逆に事務局を独立させる手法を考えていく中で議会の独立を見出す近道が見えるかもしれない。
今回はその扉を開きたい。

そこで宿題です。各副議長の参加者の皆さんには以下のポイントについて12/21までに柴山にご連絡ください。ご協力宜しくお願いします。
①議会事務局の構成と人数
②議会事務局人事に議会は関わるか否か
③議会事務局人事評価に議会は関わるか否か
④議会事務局予算立てに議会は関わるか否か
⑤議会事務局事業評価シートをどのように作成しているか
⑥議会事務局の今後の改革案が何かあれば

以下に犬山市議会の例を書きますのでもし宜しければご参考になさって下さい。
①議会事務局の構成と人数 

議事課局長 一名、 課長補佐 一名、統括主査 一名、 主査補 一名、 パート二名(現在欠員一名)    

②議会事務局人事に議会は関わるか否か

③議会事務局人事評価に議会は関わるか否か

無(来年度から事務局長のみどのように評価するのか検討中。現在は副市長が事務局長を評価。他の職員パートは局長か課長補佐が評価。)

④議会事務局予算立てに議会は関わるか否か

全協で予算案を示し全議員から意見を聞くが実際にはほとんど意見は出ない。

⑤議会事務局事業評価シートをどのように作成しているか

前年度中に次年度の予算と一緒に目標を作成する。施策事業名(議会管理、人件費)は経営改善部(通常企画部と呼ばれる)が提案し担当局が決める。評価項目については、一般的な行政評価フォーマットを使い課長補佐が年度途中で評価し決済を回す。

⑥議会事務局の今後の改革案が何かあれば

現在の事務局内部としては、特に事務局改革案を議論する場は設けてはおらず、日々発生する諸問題に対応する中で少しずつ業務改善を図っていく努力をしている。議会事務局は、現状では、当局の一つの部とほとんど変わらない位置づけで動いているように思う。人事についても、予算についても結局は副市長や市長の意向で決まっている。これでは、正直いったいどうやって本当の意味で当局のチェック機関であり得るのかわからない。もし、この建前のシステムを放置しておいては、市民から議会不要論はいつか必ず提起される。議会事務局の独立は、議会の独立と同じ意味合いであると私はとらえている。議会は、事務局とともに、当局から独立し、真に、行政のチェック機関で少なくともあるべきであるし、将来は、さらなる機能を持ってもよいと思っている。

であるからには、上記に掲げた5点に関して言うならば、①は、人数はもとより、条例制作担当、議会活動広報担当、視察受け入れ担当などが必要と考える。    

②は、現有の市職員の中から議会に夢を抱く職員に集まっていただき退職のその日までしっかりと議会事務局員として専門家として活動していただけるような方を正副議長と事務局長で採用したい。

③正副議長で評価。

④全議員で予算は組むべき。議員が2億数千万の予算をいかに有効に使わせていただくかを真剣に考えていくべきである。

⑤おそらく、こういった出来合いの事業評価シートは必要ないであろう。それよりも、対外試合がより本当の実力を知ることができると思う。早稲田のマニフェストや日経グローカル、そしてその他のメディア、さらには犬山市民の評価。これらこそが重要であろうと思われる。

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